少しでも高く買ってもらうための準備
高く買い取ってもらうための準備は、大きく分けて2つです。
1)バイクを正常で清潔な状態に整える
2)売却に必要な書類を揃えておく
まず、バイクを高く売るためには、実車の状態がモノを言うことになります。買取上現金額自体は、車種、色、走行、メーカーなどで、ほぼ決まってしまいます。これは、どうにも出来ないことです。
査定はその仕組み上、買取上限金額が設定され、そこから実査の状態をみて、傷、不具合、汚れなどの、マイナスポイントを勘定されて、金額が、徐々に引き下げられることになります。ですから、実車の状態を整えておくことは、たいへん重要なことになります。
傷や汚れなどは、費用をかけてまで、綺麗にするということは必要ありませんが、手持ちの材料や洗剤などで、手入れしてやる程度のことはやっておきたいことです。
売却に必要な書類が整っていないと、査定額に響くことがあります。というのは、買取のために、査定士が何度も足を運んだり、確認作業を行ったりということになると、それだけの手間をコスト勘定して、あらかじめ、買取金額から差し引くということになりかねません。
実際問題、書類が整っていると、買取金額は高いところで確定する傾向があります。書類に不備があると、買取業者の方も不安な訳ですね。原付バイクの場合、売却に必要な書類は、標識交付証明書、自賠責保険証、身分証明証(運転免許証、保険証、パスポートなど)だけです。
標識交付証明書を紛失してしまっている場合は、市役所で再発行の手続きをとります(要印鑑、身分証明書)。自賠責保険証明書を紛失した場合は、加入した保険会社で再発行の手続きを行います。無料で出来ます。
悪徳業者で失敗しないための方法
悪徳業者とは、今ではほとんど見ない状況にあると思います。法人の買取業者なら、そうそう下手な交渉は出来ないはずです。
企業のコンプライアンス遵守が叫ばれている昨今、大きな看板を掲げて商売をしている企業にとっては、悪徳の評判がついてしまうことは、絶対に避けたいことだからです。
それでも、バイク市場の中には、悪徳と感じさせる業者が潜り込んでいることもあります。それは、商売を始めて間もない小さな業者、人の聞きかじりでバイク買取業を始めた勉強不足の業者などではないかと思います。
そのような人たちは、何事にも性急であり、強引に契約を結ぼうとします。このような査定士と出会ったら、即決はしない、絶対にしない、と断言し、早々にお引き取りを願いましょう。相手にしても良いことは何もありません。
実車について、常識的に考えておかしいような理由をつけたり、はじめから様子が変だったり、という場合は、注意が必要かもしれません。人を見抜くのは簡単なことではありませんが、人間が抱く印象、危険かも?直感というものは大事にしたいものです。
もし万が一、そのような業者と関係を持ってしまったら、ハッキリと断る以外に方法はないのですが、断る旨を言明しても、しつこく引き下がる場合は、国民生活センターに相談すると良いでしょう。
国民生活センター消費者ホットライン
0570-064-370
また、悪徳業者ではなく、セールスの手法が未熟で、強引な交渉で成約を急がせる査定士もあります。人生経験の問題にもなってきますが、ちょっと無理だな、と感じる交渉ごとからは、早めに撤退することが、自分を守る上で、大事なことです。